大江戸温泉物語がRVパークを始めた理由と今後の展開について

大江戸温泉物語とは

大江戸温泉物語は、GENSEN HOLDINGS(株)が運営する温浴施設で、「温泉旅館+リゾートホテル+食事・娯楽」を組み合わせた、気軽に楽しめる温泉宿のチェーンです。
GENSEN HOLDINGS(株)は、もともと「大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ」として知られていた会社で、2025年に大江戸温泉物語と湯快リゾートの統合を経て、GENSEN HOLDINGS株式会社という名称になりました。温泉旅館・ホテル、日帰り温浴施設、テーマパークなどを運営しています

GENSEN HOLDINGS(株)傘下の主な施設

GENSEN HOLDINGS(株)が展開している施設は、「大江戸温泉物語」や「TAOYA」などの温泉旅館・ホテルなど、2026年7月時点でグループ全体で約75施設を展開しています。

大江戸温泉物語Premium

大江戸温泉物語Premiumの施設は以下の通りです。

Premium ホテル壮観(宮城)、 Premium 仙台作並(宮城)、 Premium 伊香保(群馬) 、Premium ホテルニュー塩原(栃木)、 Premium 加賀まるや(石川)、 Premium きのさき(兵庫)、 Premium 白浜御苑(和歌山)、 Premium 斉木別館(鳥取)、 Premium 伊勢志摩(三重) 、Premium 箕面観光ホテル(大阪)など

大江戸温泉物語(スタンダード)

大江戸温泉物語(スタンダード)の施設は以下の通りです。

幸雲閣・ますや(宮城)、 あいづ(福島)、 ホテル鬼怒川御苑(栃木)、 三好屋(兵庫)、 南紀串本(和歌山) 、道後(愛媛) 、嬉野館(佐賀) 、別府清風(大分)など

「TAOYA」ブランド

「TAOYA」はオールインクルーシブ型の温泉リゾートホテルで、主な施設は以下の通りです。

TAOYA秋保 、TAOYA那須塩原 、TAOYA川治、 TAOYA日光霧降、 TAOYA箱根 、TAOYA熱海、 TAOYA和倉、 TAOYA木曽路 、TAOYA下呂 、TAOYA志摩 、TAOYA南志摩、 TAOYA那智勝浦 、TAOYA白浜千畳 、TAOYA阿蘇 など

わんちゃんと泊まれる施設

わんちゃん同伴OKの「わんわんリゾート」も展開しています。主な施設は以下の通りです。

わんわんリゾート信州上田 、わんわんリゾート矢田屋松濤園 、んわんリゾート粟津 など

なぜRVパークを始めたのか

大江戸温泉物語がRVパークを始めた理由は大きく4つあります。

①車中泊市場が拡大している

日本RV協会によると、国内のキャンピングカー保有台数は2025年に17万3,000台まで増加しました。車中泊は一時的なブームではなく、定着したレジャーになりつつあります。
大江戸温泉物語としては、この成長市場に対して「ホテルに泊まる」以外の新しい選択肢を提供できます。

②車中泊の弱点を温泉旅館の設備で補える

一般的な車中泊では、

  • 入浴場所が確保しにくい
    車中泊場所に入浴施設がない場合が多く、移動の途中に日帰り入浴施設を利用する必要がある。
  • 食事に困る
    入浴場所と同じく、車中泊場所に飲食店がない場合が多く、移動の途中で済ます必要がある。この場合アルコールが飲めない。
  • 夜間の防犯が心配
    道の駅などは夜間に人気がなく、防犯上問題がある。
  • トイレやごみ処理などの設備が十分でない
    24時間利用可能なトイレは少なく、衛生面で問題がある。

といった問題があります。

大江戸温泉物語がRVパーク事業を始めた理由は、急増する車中泊需要とその課題(入浴・食事・防犯)を、自社の温泉・バイキング・24時間有人体制という既存アセットで解決できるからと考えられます。

③実は「駐車場の有効活用」という側面が大きい

ホテルには、時間帯や曜日によって使われていない駐車スペースがあります。
そのスペースを大規模に改装して客室化する必要はなく、RVパークとして整備することで新しい売上を生み出せます。
遊休駐車場 から RV利用料獲得、 温泉利用で入浴売上アップ、夕食利用 で飲食売上アップにつながります。

④新しい利用者を取り込める

RVパークを併設することで、これまで大江戸温泉物語の利用者になりにくかった以下の顧客も取り込むことができます。特にペット同伴が故に、旅館に宿泊できず、車中泊をする旅行者には、嬉しい施設になります。

  • 宿泊費を抑えたい人
  • キャンピングカー利用者
  • 車中泊旅行者
  • ペット同伴旅行者
  • 家族で自由に旅行したい人

現在のRVパーク登録施設と今後の展開

2026年9月時点では、以下の7施設で展開が始まっています。

  • 宮城:大江戸温泉物語Premium ホテル壮観(9月下旬開始予定)
  • 石川: 大江戸温泉物語 山中彩朝楽
  • 石川:大江戸温泉物語Premium 山中グランドホテル
  • 岐阜:大江戸温泉物語Premium 下呂本館
  • 兵庫:大江戸温泉物語 三好屋
  • 和歌山:大江戸温泉物語Premium 白浜御苑
  • 和歌山:大江戸温泉物語 南紀串本

このうちPremium ホテル壮観は9月下旬開始予定とされています。

基本料金は1泊1台3,500円で、電源利用は1,000円。温泉や夕食バイキングは別途利用可能

今回の7施設の結果を踏まえ、今後全国の施設に展開することが考えられます。
大江戸温泉物語がRVパークに参入することで、車中泊の選択が増え、温泉と食事を移動なく楽しめることは歓迎すべきことだと思います。

くるま旅
全国の車中泊ができる道の駅

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